学科長からのメッセージ

看護は「誰のために」「何のために」

看護学科長 教授
井上 由紀子

 少子高齢化が進む現在、地域医療構想の実現や地域包括ケアシステムの推進に向け医療提供体制の整備が課題となっています。また、医療や介護分野においてもAI等の情報通信技術の導入が急速に進んでいます。看護師には、これまで以上に多職種と連携し患者の多様性・複雑性に対応した能力が求められています。一方、科学技術が飛躍的に進んでも看護は目の前のかけがえのない一人の患者と誠実に向き合うことが基本です。看護ケアは科学的基盤に立つサイエンスの側面と看護師と患者の関係性の中で展開されるその時その場でしか創出しえないアートの両側面をもっています。関係性に基づく看護ケアをAIが担うことはできません。
 どのような時代であっても看護は、「誰のために」「何のために」を共に学び合いましょう。

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