リハビリテーション学科 理学療法学専攻の概要

疾病や事故などで
損なわれた身体能力の
回復を支える
理学療法士は、いわば医学と社会生活の橋渡しをする存在。一人ひとりの状態に合わせて効果的に運動機能を引き出したり、回復させていくには高度な医療知識はもちろん、医療人としての人間性も求められます。
本専攻では1 9 9 5 年に開校した専門学校の育成ノウハウを受け継ぎ、その上で大学としての高度な教育、演習を積み重ねることで問題解決力、科学的思考力を身につけます。
隣接する大学病院、介護老人保健施設で臨床を直に体験できます。
本専攻では専門分野の知識や技術はもちろん、共生社会を実現する倫理観や共感力を修得し、連携・協働力、問題解決能力等を体得します。
理学療法学専攻では、1年次に骨や筋肉といった人間の体の構造や運動の仕組み、触診技術などの基礎を学びます。2年次では、1年次で学んだ基礎を土台に病気や障がいの知識の修得や、検査方法や患者さんの生活を想定した身体の動きを学ぶ実技演習を修得し、臨床実習(2週間)でも実践的に学びます。3年次ではさまざまな理学療法治療学を修得し、臨床実習(4週間)で現場の指導者と一緒に患者さんを担当し問題点・治療プログラムを考えます。4年次は、集大成である長期実習(7週間×2)、後半では国家試験対策、就職活動を並行して行います。
男女比
取得可能な資格
- 理学療法士国家試験受験資格
卒業後の学位
- 学士 (大学卒業学位 リハビリテーション学)
在学生の主な出身高校
専攻の特長

実際の医療現場同様の設備や少人数制ゼミ、個別指導など、じっくり学べる充実の環境

作業療法学専攻とともに連携・協働し合える環境でチームアプローチを学ぶ

系列の日本医療大学病院やノテ福祉会の施設をはじめ、道内の1 9 0を超える実習施設の協力で現場を体験
3つのポリシー
教育目的
本学の建学の精神である「共生社会の実現」を目指し、社会に貢献するリハビリテーション専門職業人の育成を目的とする。
教育目標 -養成する人材像
リハビリテーション学科の教育目的を達成するための教育目標(養成する人材像)は以下のとおりである。
- 生命の尊厳や人権を守り、人々の多様な価値観や意思を尊重できる人材の育成
- 全人的理解を基盤とした援助的人間関係を形成できる人材の育成
- リハビリテーション学に関する専門的知識と技術を修得し、リハビリテーションの実践ができる人材の育成
- リハビリテーション専門職としての倫理的な態度を身につけ、研鑽し続けることができる人材の育成
- 保健医療福祉チームの一員として他職種と連携・協働できる人材の育成
- 科学的思考と問題解決能力、主体的学修能力で自己成長できる人材の育成
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)
養成する人材像やディプロマ・ポリシーの修得を目指し、カリキュラム・ポリシーに定める教育を受けるための条件として、リハビリテーション学科のアドミッション・ポリシーでは以下の人材を求める 。
- 理学療法学・作業療法学に関わる専門的知識・技術・態度を学ぶために必要な基礎学力を有する人
- 適切な対人関係能力の発展に必要な基礎的コミュニケーション能力を有している人
- 知的好奇心を持ち、探究心と創造力で自ら学ぶ意欲を持つ人
- 基本的生活態度が身についており、心身の健康に気を配ることができる人
- 思いやりの心を持ち、人の生命を尊ぶ心を持つ人
- 自己の強みや弱みを客観視でき、成長に向けて努力できる人
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)
リハビリテーション学科のディプロマ・ポリシーを具現化するために、講義、演習、実習等を組み合わせて科目に適した形態の授業を編成する。
- 人権や多様な個性を尊重し、倫理的態度を持って共生社会の実現に寄与する能力を育成するために、基礎教育科目を配置する
- 保健医療福祉に携わる一員として他職種と連携・協働し、社会に貢献できる人材を育成するために、「保健医療福祉とリハビリテーションの理念」について学ぶ専門基礎教育科目を配置する
- 科学的根拠に基づいた理学療法・作業療法の実践に必要な基礎的な知識を修得するため、「人体の構造と機能及び心身の発達」、「疾病と障害の成り立ち及び回復過程の促進」について学ぶ専門基礎教育科目を配置する
- 対象者の運動機能の維持、改善を目的とした、高度で専門的な理学療法の実践能力を育成するため、理学療法評価法および治療法を学ぶ専門教育科目を配置する(理学療法学専攻)
- 対象者の主体的な生活の獲得、またはそれを支援することを目的とした、高度で専門的な作業療法の実践能力を育成するため、作業療法評価法および治療法を学ぶ専門教育科目を配置する(作業療法学専攻)
- 将来のリハビリテーションの専門職業人としての自覚を持ち、豊かな人間性と社会性を養うために、担任制度等による個別・少人数指導を重視した教育を行う
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与方針)
本学の建学の精神、基本理念、教育理念に基づき、リハビリテーション学科における卒業時の到達目標であるディプロマ・ポリシーは、以下の能力を獲得することとする。
- 人権や多様な個性を尊重し、倫理的態度を持って共生社会の実現に寄与する能力
- リハビリテーション学に関する高い専門性と豊かな人間性を発揮して地域社会に貢献し、リハビリテーションの向上に寄与する能力
- 対象者のために、保健医療福祉に関わる人々と有機的に連携・協働する能力
- 科学的根拠に基づき、良質な理学療法を提供する能力(理学療法学専攻)
- 科学的根拠に基づき、良質な作業療法を提供する能力(作業療法学専攻)
- 論理的思考をもって主体的に学修し、理学療法学・作業療法学を発展させる能力